こんにちは。心理担当の樫原です。
さて、前回のブログでは
AとBのどちらが自分に当てはまるか?
ということを考えていただきました。
なんとなく2者の違いはありそうですが
実際、この違いは何なのでしょうか?
性格や環境など、多くの事柄に
影響されると思いますが
ここでは特に、「認知」に注目してみたいと思います。
「認知」とは、一言で言うと、「ものの捉え方」のことで
環境や状況に対する心の中のつぶやきや、視覚的なイメージも含まれます。
つまり、ある状況をどう受け取るか
ということが関係してきます。
例えば、以下のような状況のとき
AさんとBさんは、それぞれどのように感じるでしょうか。
「友人に、“食事に行こう”、と連絡をしたが
2、3日返事が返ってこない」
このとき、Aさんなら例えば
「あれ?仕事忙しいのかな…心配だなー。あ、もうお昼だ!」
Bさんなら
「…あれ?私何かしたかな?嫌われた…?
前○○って言ったから怒ってるのかな…どうしよう…」
などなど…
皆さんならこういう状況のとき
どう思うでしょうか?
こういった不安やストレスを感じやすい場面において
Aさんは自分のせいにしすぎず、
気分の切り替えが素早くできてますね。
Bさんは、おそらく連絡が返ってくるまで落ち着かず
不安な状態のまま過ごす可能性が高いですね。
これらは、個々人の「性格」というよりも
状況の捉え方、「認知」に拠るところが大きく、
人によってクセがあると言われています。
例えばBさんは、ちょっとしたことでも最悪の結果を予想する
「破局的思考」をしやすいと言えるかもしれません。
認知行動療法では、こういった「認知」の部分と
それに伴う「行動」を扱っていきます。
普段は「普通」だと思ってる考え方も
もしかすると他の考え方ができる場合もあります。
自分の考え方や捉え方の「クセ」に気づくことで
今までの循環を変化させることにもつながりますね^^
「自分にも当てはまるかも…」と思われた方は
ぜひ1度ご相談ください。
それでは。