こんにちは。梅田サンメンタルクリニック院長の渡邊です。

 

今回は、ADHDについて、私なりにご説明させて頂きたいと思います。(どこにでも書いてある事がほとんどですが。)

 

ADHDは、日本語では、注意欠如多動性障害等と訳されます。

 

ほぼ、その名の通り、不注意、多動性、衝動性を特徴とする障害です。(病気ではありません。)

 

ずっと以前から、その存在は知られていましたが、このところ脚光を浴びているのは、よく効いて、あまり副作用のないお薬が使えるようになったからだろうと思います。

 

病気ではないので、生活上支障が無ければ、治療する必要はありません。ADHD 有名人 で検索すると、「アメリカでは、ADHDじゃないと有名になれないの?」と思うくらい多くの有名人がADHDのようです。

 

ただ、しょっちゅう忘れ物をする、大事な約束や予定を忘れてしまう、しっかり考えもせず大事な事を決めてしまい度々失敗するなど、不注意や衝動性が高いと、生活がしにくかったり、大きな問題となったりしますので、治療をされることをお勧めしています。

 

治療まではしなくても、このような傾向がおありでしたら、車の事故等には十分お気をつけ下さい。また、株なども含めて、ギャンブルも手を出されない方が良いと思います。

 

なかなか自分では、治療をする必要があるのかわからない障害でもあり、受診を迷われておられる方も多いと思いますが、お薬を飲んでいただいた方の感想は、「ミスが減った」、「約束に遅れなくなった」、「朝のしんどさが減った」、「集中して仕事ができるようになった」等、概ね良好です。

 

これら以外にも、鼻の通りが良くなったり、痛みが和らいだりといった、良い意味での副作用もあるようです。

 

困る副作用には、頭痛、吐き気、血圧上昇などがあります。吐き気は、空腹時に内服しないなどである程度防げます。頭痛が出てしまった方は、頭痛薬をお出ししています。血圧が高い方には、血圧のコントロールがつくまでは、お薬をお出ししないようにしています。

 

当院では副作用が心配な方にはごく微量からお薬をお出しし、まずはお薬に慣れていただいております。飲み続けると副作用は目立たなくなります。

 

お薬に抵抗がある方で、生活の工夫をあまりされていない方には、クリニックにおいてある本を見て頂き、気に入った本があれば、本屋さんなどで買って頂き、まず生活の工夫をしていただいております。

 

ただ、ADHDの傾向のある方は3日坊主になりやすく、続かないと言われる場合も多いです。できましたら、生活の工夫と薬物療法を並行してされるのをオススメ致します。