不眠症
不眠の症状として、①入眠障害、②中途覚醒、③早朝覚醒、④熟眠障害の4つが挙げられます。入眠障害とは、寝つきが悪くなかなか寝られない、精神的な問題、不安を抱えている時に起こりやすいとされています。次に中途覚醒は、よく夜中に何度も目が覚める、一度起きるとなかなか寝つけなくなるといった症状で、日本人の成人の不眠の訴えの中で最も多いといわれています。そして、早朝覚醒では、朝早くに目が覚める、起床予定時間よりも2時間以上も前に起きてその後眠れなくなるといった症状で、これらは高齢者の方に多く見られます。最後に熟眠障害ですが、ぐっすり眠った気がしない、睡眠時間を十分にとったにも関わらず熟眠感が得られず、この症状では他の不眠の症状も伴っている場合が多く見られます。
男女比は女性がやや多く、20代~30代で発症し、加齢とともに中高年で急激に増加します。日本では生涯のうちに約20%の人が不眠症を経験するといわれています。
不眠症の原因では、暑さ明るさといった①環境要因、年齢や頻尿の②身体的要因、飲酒や喫煙、カフェインの過剰摂取といった③生活習慣要因、そして精神的ストレスや悩みの④心理的要因が挙げられます。
治療では、薬物療法や精神療法が行われています。